特別企画展示

春の桜谷林道自然散策

桜谷林道はキャンプ村とスキップ広場を結ぶ作業車専用の林道で、急げば徒歩15分ほどで通れます。
両側を自然林に囲まれた心地いい道で、各季節折々のいきものを見ることができ、ゆっくり散策するととっても面白いお勧めのマル秘ポイントです。今回は春の風情を企画展示しましょう。
とても珍しい植物も生えている場所ですから、落ちている木の実など以外は絶対に採らないで、写真だけにしていてくださいね。

グリーンピアなかがわ 桜谷林道 2017.03.11現在の桜谷林道の様子です

グリーンピアなかがわ カンヒザクラ

グリーンピアなかがわ カンヒザクラ

 カンヒザクラ

沖縄で1月ごろから咲くので有名な桜です。濃いピンク色の花が下向きにつき、花弁は広がりません。
グリーンピアなかがわには早咲きで知られるカワヅザクラはありませんが、このカンヒザクラやカンザクラがあり、春にいち早く目を楽しませてくれます。
桜谷林道にも点々と植栽されており、春の訪れを知らせてくれます。
グリーンピアなかがわ クロキ
 
クロキ

枯れた幹が黒っぽく変色するのでクロキ。温暖な地方の里山にみられるハイノキ科の低木です。今はつぼみが開きかけていますが、開くとタンポみたいな薄黄色の花が展開します。林道には何本も生えています。
グリーンピアなかがわ リンボク
 
リンボク

ふつうは見かけない珍しい樹木で、ここのような自然度の高い林にごくたまに生えています。スキップ広場の駐車場横にも見られますが、この写真は林道でのもの。葉の光沢が強いです。
グリーンピアなかがわ ハルリンドウ
 
ハルリンドウ

この日初めて見たハルリンドウです。林道の路肩に、日を追って咲いてきます。とても小さな花で、日がさしていないと開きませんが、その代わり同じ花は何日間にもわたり開いたり閉じたりしています。
グリーンピアなかがわ サツマイナモリ
 
サツマイナモリ

そろそろ咲き始めていました。白く長めの筒状の花をつけます。少し湿った反日陰の場所にしばしば群落を作って生えています。この名前をサツマイナリと間違えて憶えている方がいました。
グリーンピアなかがわ ツクシショウジョウバカマ
 
ツクシショウジョウバカマ

ご存知の方も多いと思いますが、早春にひっそりと咲く花です。この花を春に見過ごすと、その一年はなにか忘れ物をしたかのように感じてしまいます。早い株でこの写真でした。まだ花穂が伸びていません。
グリーンピアなかがわ カンアオイ

グリーンピアなかがわ カンアオイ

グリーンピアなかがわ カンアオイ
 
ウンゼンカンアオイ?

カンアオイの仲間は多くの種や雑種があり、なかなか同定が難しい花です。いずれもそっくりの葉をつけ、花を子細に観察するほか同定のしようがありません。写真は花びらがまだよく伸びきってはいませんが、ウンゼンカンアオイではなかろうかと思います。
花はまだかなと葉をかき分けて根際を見てみたら、もう花は開きかけていました。目立たない黒紫の徳利型の花が数輪、地面すれすれに顔を出していました。この花の花粉媒介者についてはヤスデとか言われていますがはっきりとはわかっていないようです。花が地面近くで咲くので、カンアオイが次世代を母株から遠くに種をまくため、種にはアリが好むエライオソーム(種枕)と呼ばれる栄養の高い部分がついており、アリは巣まで種を運んでエライオソームを消費した後、巣の近くのゴミ捨て場に種子を捨てます。つまり母株からアリの巣までの距離+巣からゴミ捨て場の距離が生え広がる最大の距離なわけですので、カンアオイが1m生え広がるのに大変な年月がかかるのだそうです。カンアオイは九千部山山頂にかけての林間の地面に時々見られますが、環境の変化に弱い種ですから年々少なくなっています。見かけたらそっとしておいてください。
グリーンピアなかがわ ヤブツバキ  
ヤブツバキ

暖地の照葉樹林に必ず見かける樹木で、エサの少ない冬前後の時期に花を開くため、メジロやヒヨドリなどの小鳥が花の蜜を吸いに来ます。よって花粉媒介を鳥に頼るため、鳥媒花のジャンルに入ります。春たけなわになるまで花を咲かせますからまだまだ花を楽しめます。